2013年11月17日日曜日

ゴーゴリとバレエリュスと

10:00にメトロポリタンオペラのライヴビューイング、今日はショスタコーヴィチの「鼻」。
これは途中休憩はなし。
舞台美術がおもしろかった。
影絵アニメーション、ロシアアヴァンギャルドを充分意識した新聞や百科事典をコラージュした舞台背景(実際にロシアで入手したものだそうだ)、ツェハノフスキーあたりを思い起こさせる。
ただ、美術が強烈なのに対して、登場人物の個性はそれほどインパクトは与えていなかった。
特に床屋やその奥さんの影が薄い。
コヴァレフを演じたのはパヴロ・ジョットでブラジル人とのこと。
立派な鼻の持ち主だ。

このあと早稲田で沼辺信一さんの「大正二年のバレエ・リュス」を拝聴する。
(その前に演劇博物館で「ソ連バレエにおけるシェイクスピア」をちら見してきた。)
いつもながら沼辺さんのお話はとてもおもしろかった。
たくさんの「!!」があった。
洋画家・石井柏亭
作曲家・山田耕筰
洋画家・木村荘八(とりで社)
演劇研究家・楠山正雄
演出家・小山内薫
作家・島崎藤村
洋画家・萬鉄五郎
洋画家・長谷川潔
これら日本人のニジンスキー、カルサヴィナへの憧れと、ロンドンやベルリンの芸術家の若者たちのほんのひとときの交流に、胸を熱くした沼辺さんに、私もまた感動してしまう。

感動の余韻に浸りたかったが、急ぎ早稲田から春日へ。
レフ・クレショフの「技師プライトの計画」と、エヴゲニー・バウエルの「夢魔」を伴奏つきで。
ただ、この二つ、観たことはあった。
ストーリーはやっぱりそうきたか、という感じにべたなんだけど、楽しめる。

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