劇場の入り口で、チェブラーシカがお出迎え。プリヴェット!
売り物ではないと思いますが、ムーミンの登場人物小さなミーがいました。
(左下にチェブラーシカもいます。)
人形劇専用劇場であるプーク人形劇場。
でも、ロシアものの上演は久しぶりだったように思います。
チェコやブルガリア、ハンガリーの作品はたびたびあったけれど。
モスクワ人形劇場は、オブラフツォフ名称人形劇場の次に伝統あるロシアの人形劇場。
でも、作風は実に賑やか(人形や舞台のデザイン、演出とも)で、ロシアの児童文化の枠を破っているかもしれません。
上演に先立って芸術監督のイリーナ・クリャチュンさんから、人形劇の人形について簡単に説明という時間があり。
舞台の袖から人形が現れ、それをクリャチュンさんが受け取って操演しながら説明し、日本人通訳がすばやく通訳という手順。
(すばやく、というのは本当に咄嗟に、澱みなくしないと、相手は子どもなので舞台に惹きつけられないことになってしまうので、実に大変そうだった!)
最初に現れたのが…
「Кто?(誰かしら)」
「うさぎー!」
「うさぎじゃないみたいですよ」
えー、茶色くて耳が長い動物なんですけど。
全体が現れると、大きなしっぽが。
「答えはりすです!」
(でも、一見うさぎですよう。)
これは片手遣い人形でした。
つぎはネコの棒遣い人形。
「ネコですけど、ただのネコじゃなくて、長靴を履いていますよ。あら!ああ、劇に出演すると行ってしまいました!」
でも、今日の人形劇は糸操り=マリオネットです。
という風に始まりました。
はりねずみ(若干はりねずみに見えなかったり…少なくともノルシュテインのはりねずみには似ていない)とくまがシーソーで遊んでいるところに、うさぎが現れ一緒に遊び始めるのだけれど、一方的に止めてあとの二人を怒らせる。
そのあと、うさぎは自分の誕生日に皆を招待。
皆はうさぎへのプレゼントの相談をし、うさぎはパーティーで皆をもてなすための自家製野菜の面倒をみるべく畑で草刈りを始める。
(あら?皆さん、野菜でもてなされるの?喜ばれるのだろうか?)
しかし、畑には野菜を食べようとする輩が次々やってくる。
さあ、どうなる?
(結構畑は荒らされた(はず)なのだが、無事誕生日を迎えるのであった。)
誕生日パーティーは楽しいぞ。
なぜか女装してダンスするくま。
最後はコサックダンスだったが。
子どもたちとの応答も随所にあって、賑やかで楽しい劇でした。
7日が楽日だったので、芝居がはねてから、ご挨拶。
そして、プーク人形劇場から、出演者とスタッフ(2階(劇場自体が地下1階にあるので、地下中2階になるのか?)にいる音響と照明の人)、それに通訳の児島さんにプレゼント贈呈。
プレゼント贈呈場面。
大人席からは人形の全体像は撮れず。
このあと、クリャチュンさんから、プーク人形劇場にこの劇で使われた糸操り人形(チョウチョウ…トンボみたいだったけど)が贈呈されました!
さて、なぜ劇場入り口にチェブラーシカがいたかというと。
プログラムの後半は、チェブラーシカの新作アニメーション(昨年12月公開)の上映があったから。
冬に私が観たのはロシア語の、つまりオリジナルだったのですが、こちらでの上映は日本語吹き替え版でした。
ロシア語版に比べて日本語吹き替え版の評判はかなり悪かったのですが、観るとそれも納得です。
ナレーションなんて要らないのに。
うるさいだけだ。
映像を見ていればわかることに、説明などつけなくていいのに。
日本の映画界というのは、子供向けというとこんなにお節介になるのか?
ナレーション抜きのものをつくってほしいなあ。
って、すでにDVDはできてしまったのね。
帰りには再びチェブラーシカに挨拶をして、雷が鳴る中、駅まで走りました。
ダスヴィダーニャ。
このあと「ゆうびん屋さんのお話」とチェコアニメのカレル・チャペック特集がありますよ。
郵便局には郵便局の妖精がいるのです!(少なくともチェコには)
3プログラム皆観たいですね。
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