2011年8月14日日曜日

疲れる夏

ヒューマントラストシネマ渋谷。
出口13。
やはり初めての映画館だった。
遠いです。

「夏の終止符」
北極海の島が舞台で、映像は美しい。
「父、帰る」のズヴャギンツェフって感じ。
いまどきのロシアの映画監督には実によくありがちなことだが、早回しの多用が目につく。
荒涼とした美しい風景。
登場人物は島の観測所の二人だけ。
ノーヴァヤゼムリャ島で知られるように、北極海は放射性物質で酷く汚染されているらしく、その測定をする観測所であるらしい。
ただ、地道に観測しているのは前半だけで、「早く言えよ!もう全く!言えばいいでしょ!」という出来事が起きてから、観測はどうなっちゃったのかなあ…と心配な状況に。
若い観測員(←一応学者なんだろうに)が陥っていく狂気の世界が延々と続き、あれです、ロゴーシュキンの「護送兵」。
どういうオチになるのか、甚だ不安になり、案の定すっかり疲労して帰ってきたのだった。
若くない方の行動もかなり理解不能だ。

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