結論から言うと、メモ書きの羅列という印象で、「教会はいかに加担し、いかに闘ったか」を網羅的に知るにはほど遠い。
しかし力作であることに変わりはない。
6章 ポーランド編
7章 リトアニア編
342ページ
リトアニアのユダヤ人はガス室で殺されはしなかったが多くの場合、墓穴を自ら掘らされた後に大量射殺によって殺された。リトアニアは、占領の第一段階の期間中、しかもこの国の地元民にユダヤ人の大半が皆殺しにされた最初の国だった。8章 ロシア・ベラルーシ・ウクライナ編
9章 中南東部ヨーロッパ(チェコ、スロヴァキア、スロヴェニア)編
10章 ハンガリー編
11章 バルカン諸国(クロアチア、セルビア、ブルガリア、ギリシア)編
ユダヤ人側から、ユダヤ人救出に尽くした人たち、特に聖職者たちの名前をどんどん挙げていっている。
ナチスに協力的な聖職者の方が多かったし、ウクライナのシェプティッキーのように、ナチスにかなり積極的に協力しつつユダヤ人救出にも関わったという複雑な経歴の人もいる。
ナチス占領下を、その勇気ある行為を続けたにもかかわらず、生き延びた人たちの名が、この本のリストには多くて、その行為ゆえに命を犠牲にした同業者たちの名はあまり明らかにされていないのは不思議な気もする。
365ページ
イズヴォーリスキ神父は、近くの村のある司祭がユダヤ人に明快に肩入れする発言をし殺害されたにもかかわらず、幸運にも危害は加えられなかった。のような例にあるとおりり。
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