昔、シュコーリニカだった頃、体育で創作ダンスをグループでやることになって、どんな曲を使ったらいいだろうかと、親の手持ちのレコードかカセットテープかでよさそうなものがあったら教えてと言ったら、こんなのどう?と母が出してくれたのが、寺内タケシのエレキギターでの楽曲集だった。
一つは日本の民謡などをアレンジしたもの。
もう一つは、白血病の少女のために作った曲「いとしのエリーナ」をはじめ、「シベリア特急」「オデッサの朝」といったソ連絡みのタイトルが並んだものだった。
どうやら私はその中から創作ダンスに使えそうな曲を自分なりに選んで、直にカセットテープに録音し(雑音入りまくりだ)、持って行って皆に聞かせたようで(踊りにくいからと没になった)、探して観てようやく見つかった「シベリア特急」と手書きで書かれたカセットテープには、「いとりのエリーナ」「シベリア特急」「勧進帳」の3曲が残っていたが、4曲目5曲目は何やらアンデスあたりの民族音楽で(曲名知らない)、そのあとビートルズが2曲入り、B面は甲斐バンドだ。???
ああ、「オデッサの朝」はどこへ?
ネットで調べたところ、母が持っていた(はずの)ものは「エリーナ」というタイトルの1976年に出たLPで、
(A-1)夜明けに向かって歩く 2:46(Daybreak and walks)
(A-2)いとしのエリ-ナ 2:51(Elina)
(A-3)オーロラの彼方へ 4:04(To far from the aurora)
(A-4)シベリア特急 3:21(Siberia limited express)
(A-5)シシリア 3:25(Siberia)
(A-6)未来への飛行(パート1) 4:03(It flies to the future. part 1)
(B-1)炎の恋 2:53(Love of the flame)
(B-2)ラヴ・シュプール 2:43(Evidence of love)
(B-3)プリーズ・ヨコハマ 3:53(Please YOKOHAMA)
(B-4)ホワイト・セール 4:00(White sale)
(B-5)オデッサの朝 3:48(The morning of Odessa)
(B-5)約束 5:24(Promise)
というものだのだった。
これが私のオデッサとの出会いだったのだ。
エリーナというのは、当時のソ連の通信社勤めの人の娘で、ノヴォシビルスク在住だった。
父親が日本のお土産に寺内タケシのレコードを与えたら、すっかり気に入ってファンレターをよこした。
で、寺内さんは彼女に曲を作り、会いに行きたいと日ソ両国に談判して、遂にソ連公演を実現させた。
ということだったらしい。
モスコーの夜は更けて ブルージーンズ 第1回ソ連公演 エンディグ 1976年
エリーナはエレーナではなかったかと思うが、「エリーナ~~~~」という高い女声のリフレインが印象的な美しい曲だ。
古いレコード類は父のアトリエに送ってしまったらしく、今度行った時に是非とも探し出さないと。
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