2014年4月4日金曜日

三たび、上司の勧めで

シネマヴェーラで「帝国オーケストラ」を観る。

何年も前に上司が観て感動したと言って、プログラムも見せていただいた。
ベルリンオーケストラがいかにナチスと結びついていたか、しかし当時の団員にはそんな自覚はなかったり、実はややあったりで、あれです、現代書館の『ナチス第三帝国とサッカー』みたいな感じね。
戦後、ナチス政権下で禁じられていた曲を披露した、というから、まずはメンデルスゾーンとは誰しも思うが、もう一曲はチャイコフスキーだったのだと。
まあ、そうかな。
«チャイコフスキーがなぜか好き»な私には、やっぱりファシズムのもとではそれだけで暮らしたくない理由になる。
但し、それには自覚的に「私はチャイコフスキーが聴きたいのに、なぜ禁止しようとするの?!」と、時流に流されずに主張して行かなければいけない。
チャイコフスキーがだめならリムスキー=コルサコフを聴いて凌ごう、なんて考えていてはいけないのだ、きっと。

「僕の村は戦場だった」との二本立て。
タルコフスキーの初期傑作は勿論よかった。
ブルリャーエフ、可愛かった。
マーシャの態度は今観ると不思議だ。
好きな映画かというと、「誓いの休暇」や「私は二十歳」や「モスクワを歩く」に対して抱く親愛の情があるわけではないが、いい映画だ。何度見直してもいい。

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