2014年11月2日日曜日

『女と独裁者』何が彼女にそうさせたかについては関心なし

”独裁者周辺の女性は皆、彼を盲信していて馬鹿じゃない?!”という底意地の悪いお考えが透けてみえ、他の本(例えば『令嬢たちのロシア革命』)を読んだ方がよかったなあ。あと、サラザールとボカサ割愛も痛い。市之瀬先生~!

毛沢東、チャウシェスクと読み進めたが、ワイドショー的な、露悪趣味を満足させる意図を感じるのみだった。サラザールの項があっても推して然るべし。なので、評価は★★→★に修正。著者はフランスのTV製作者らしく、ワイドショー的に感じるのもそのせいかも。

エピソードの羅列の中で風評のようなものもの目立つ。
エレーナ・チャウシェスクが夫の政敵の妻とサッカー観戦(ディナモ・ブカレストとCCA←ツェスカのような軍のクラブではないか?の試合)中にスタジアムの貴賓席で口論を始め、試合の行方より注目を集めたというが、そういうのは年月日を書いていて欲しいな。

ちなみに、標題は各種のパロディーとのことで、レーニンの「赤いトリオ」はリシツキーの「赤い楔で白を撃て」であろう。

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