「プリンス」
第1回受賞作主演の若者のその後を追ったドキュメンタリー。アフガニスタンからイラン、そしてドイツに移住したジャリル・ナザリさん、つつましく元気に生きていてほっとした。が、本当の苦労についてはなかなか伝わってこないなというのが正直なところ。むしろ前作で共演し、その後の彼を援助し、作品化した監督さんのことを知りたい。※
それにしても何だな、ハンブルク映画祭主催者は難民の彼を招待するからには後のことまで責任持ってケアするべきではないか?収容所管理人の露骨もとい率直な発言にもショック
※その後、プログラムに記載されてわかった情報
マームード・ベーラズニア監督は「ジャメ」でジャリルさんと共演、またマジット・マジディ監督「少女の髪どめ」にも出演している。その後ドイツで映画を学び、これが長編デビュー。その前に、まさにジャリルさんのビザ問題を扱った短編ドキュメンタリーを2001年に撮っている。
「プレジデント」
マフマルバフがグルジアで撮った。
特定の国・時代を想定するものではないというが、やはりソ連テイスト。「懺悔」に雰囲気似ている。上映前に監督メッセージがあり、「パンと植木鉢」の頃から反復讐主義、非暴力の主張は変わっていないことはわかった。
”特定の国・時代を想定するものではない”…それでもマイダン及びドンバスが視野に入ってこざるをえない。ウ゛ィソツキーっぽい歌も出てくるし。
もはや殆どイラン映画らしくはないが、でも監督自身はイランを想起していないわけはない。
革命、そしてその後のすさまじい権力闘争が繰り広げられたというイランを。
アモス・ギタイ監督「ツィリ」
主にイディッシュ語。ユダヤ人少女がウクライナ西部の森に潜み、生き残る。ギタイ監督なのでワンショットが長~~い!そこは正直言って辛いが、台詞もイディッシュで当時の再現にこだわる必要があったのだろう。
出演した男優アダム・ツェフマンさんが上映後のQ&Aに登場。
彼自身はトロント出身ロスアンゼルス在住だが、祖父母がウクライナの”チャーナリッツ”(←チュエルニーゴフとは別の地名だろうか?)出身で、彼は祖母からイディッシュの特訓を受けたとのこと。
プログラムにサインをいただいた。
写真はいずれも今日有楽町朝日ホール撮ったもの
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