2014年12月14日日曜日

猫には甘いロシア人

ウラジオストク空港の海産物の売店で60000ルーブル相当の被害がありました。
犯行を行ったのは縞しまの雄猫で、イカの燻製などの夕食を「食べつくした」後に、一時行方をくらましていたものの、その後出頭した模様です。
参考記事)(参考記事
しかし、猫に商品を食べられちゃうお店ってどういう警備をしているやら。
なんか、普段から餌をやっていそうな気も・・・。

この猫に対し、「空港には猫をほしいという電話が殺到した」(空港の報道官による)のですが、地元の人気ホッケークラブ、アドミラル・ウラジオストクのマスコットとして引きとられることになりました。アドミラルは彼の夕食代を弁償し、アニメーションで旧ソ連圏地域につとに知られている縞猫にちなんで”マトロスキン”という名を付けました。

※マトロスキンは、”マドロス君”というような意味ですが、チェブラーシカの原作者エドゥアルド・ウスペンスキーさんの絵本『フョードルおじさんといぬとねこ』に登場するしっかり者の雄猫です。このお話、アニメーションも大人気で、特にマトロスキンはプロスタスワーシャの乳製品のキャラクターも務めています。

アドミラル・ウラジオストクは、今年1月、チームのマスコットをファン投票で決定していますが、アドミラル(海軍省)という名にちなみ、”海の男”のキャラクターの中から選ばれたのが、実はこのマトロスキンだったのです。これも旧ソ連圏の人気アニメ「今に見ていろ!」のオオカミくん(氏名不詳)やポパイ(最下位)らを抑えての第1位です。(参考記事

なので、アドミラルではきっと可愛がってもらえるでしょう。
食べすぎには要注意。
それに、ほんとはイカくんは消化に悪いぞ、マトロスキン!

なお、マトロスキンくんは、なぜかペテルブルグのコミュニストグループから名誉党員の称号も頂戴しています(参照記事)。

まったく、猫には甘いんだから!

続報続々

実はマトロスキンは雄ではなく、雌であることが判明!
「でも、名前は変えない」と言っていたアドミラルですが、マトロスカという女性名になったようです。
加えて、妊娠しているかも、という記事も。
ああ、だから大食いなのか。
これで子猫が産まれたら、また大騒ぎだろうなあ。
マトロスカを引き取れなかった方たち、ククラチョフ猫劇場などなども、マトロスカの子どもたちの争奪を行うことになるかもしれません。
(2014.12.17)


2 件のコメント:

  1. 本当に微笑ましいニュースですね。日本で同じことがなったら、その店は、店じまいを余儀なくされるんじゃないでしょうか?こんなに大らかで心が暖かいロシア人のいいところを、日本の人にもっと知ってもらいたいな。

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    1. ゆみこさん、こんにちは。日本で起こったら・・・異物混入で大騒ぎですね。ロシア人は子どもと動物には優しいので、「保育園の子どもの声がうるさい」などという苦情とかは理解できないのではないか?とどなたかがおっしゃっていました。

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