腐ってもNHK、という言葉は、それからずっと、父亡き後も脳裏に残っている。
別の人から、語学講座の担当者が改まって以前のようには行かなくなったとか、アジアフィルムフェスティバルがとうとう終了してしまったとか、明らかに良質の文化の創造からは離れていっているNHKの話を聞くたびに、いや、それでもきっと組織内でがんばっている人はいるだろうし、「腐ってもNHK」なんじゃないかな、と思い続けていた。
しかし、しかしである。
昨今の(現政権になって以降という意味)、こんなにいろいろ問題を起こしている、現NHKについても、父はそれでもまだ「腐ってもNHKだよ」と言うのだろうか?
よくこれだけ資料を集め整理したと思う一方、操演者の欄がない古い作品もあり、なかなか完全なものを作るのは難しいものだとも思う。自分が生まれる前の作品のみならず結構全く記憶に残っていないシリーズもあってややショックを受けている。関係者のインタビュー記事も豊富だが、まだまだ証言をとって欲しい人がいる…。また、2003年のこの本以降の作品を含めた続刊の発行を望む。
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