新潮文庫版太宰治『津軽』の注解は凄いらしい。
(マンガ「野田ともうします」に登場する、と出版ダイジェスト№154『愛書狂』より孫引き)
*呉服店 和服の織物を扱う店
*さるまた 男が用いる、腰やまたをおおう下着の短いももひき
などなど。
確かにすごい。
しかし、その昔私も『プロメテウス』という長編小説(ガリーナ・セレブリャコワ作)を読んでいて、
*モーツァルト
に注がついているので、何て書いてあるのかと思って巻末の注を見ると、
「音楽家」
とあり、生没年が書き加えてあっただけなのに、驚愕したという経験をしています。
感動のあまり、友人に話したら、
「モーツァルト知らない日本人がいるかよ!」
と言われましたよ。
モーツァルトを知らない日本人、いるかもしれないけど、よりによってセレブリャコワなんかを読むような人が知らないとは思えないな。
上述の『愛書狂』は、岩波文庫『浮雲』2004年改版の詳細な注については、「明治と言う時代の可視化への挑戦」と、称賛。
藤沼先生の岩波文庫『戦争と平和』、望月先生の『アンナ・カレーニナ』の解説は、丁寧で、だけども「親切すぎる注解」ではない。
すばらしい読書ガイドだ。
そんな親切ななら歓迎。
『浮雲』は未読。
読まなければ。
先日、元クラスメイトから『二葉亭四迷伝』をいただいた。
とてもいい本だからね、と薦められて。
読もう。
0 件のコメント:
コメントを投稿