2011年4月9日土曜日

ルーマニア大使館潜入

西麻布の桜とは、ルーマニア大使館です。

みやこうせいさんの出版記念会でした。
ルーマニア大使館へは、ちょっと迷ってしまい、何だか警備のものものしいところへ出てしまい、それは中国大使館でした。
(ロシア大使館並みにものものしかった。)
警備の人に「ルーマニア大使館どこ?」と聞いたら、「すみません、わかりません」と中国語訛りで言われました。
引き返し、目印のラオス大使館をみつけ、ようやく目当てのルーマニア大使館へ。
パーティー会場らしき人影が映る広間。
でもどこから入るのか?
ちらっと事務棟のようなところに詰めている異人さんたちと目を合わせると、そっちだそっちだというジェスチャー。
いきなり入るのか、と扉を開ける。
と、立錐の余地もないほどの熱気と人いきれ。
受付付近にお客が密集…。
年配の女性がスピーチしていたが、震災のことを話していて、どうもあんまりみやさんの新著とは関係のないことをずっとお話していた…。
(かなりかなりかなりエンドレスだった。)
そのあとはスピーチ・演奏・歌・乾杯の音頭がなんとなく雑然と行われる。
中村喜和先生、写真家の芳賀日出男先生、ムサーコフの駄作映画(「UFO少年アブドラジャン」ほどの名作を撮る人がジャパンマネーあてにしだすとこれだよ、という大変残念な作品「オイジョン」)に主演していた人、上々颱風の白崎映美さん(なぜかルーマニアにぴったりだ)、みやさん人脈の幅広さがうかがえる。
中でも驚きは、ルーマニアやブルガリアの民俗楽器。バグパイプといっていました。

羊の皮に、笛の吹く部分・指で穴を塞いだり放したりして音色を出す部分、それにもう1本管があって通奏低音を奏でます。
音色はトルコやイランなどの哀愁のこもったものを想わせます。
ブルガリアの曲を一つ、それにルーマニアの「羊の失恋の歌」(ルーマニア人留学生談)でした。
(「ルーマニアでは羊が失恋するのでしょうか」と司会の人が流していましたが、たぶん…「羊飼いの失恋の歌」だと思う。)
こういった楽器を、日本人が奏でている、演じこなしているのは凄いことだと感心。
昨日最大の驚きでした。

 ルーマニアの民俗衣装


立食パーティー
特にルーマニア料理ではなかった(焼きそばとかあった)。
ルーマニアのワインは美味。
2杯で極楽気分。

右がみやさん。
中央はお友達。
左はルーマニアレースのオーソリティ。
みやさん、ありがとう&おめでとう。

震災のことがあって、記念会の中止も申し入れていたそうですが、それもあって憔悴しているようにもお見受けしました。
でも、お会いできてよかった。

みやさんの新著(復刊ですが)
未知谷の『明日は貴族だ』とCDブック『カルパチアのミューズたち』

なんたって、みやさんの写真は魅力的ですが、みやさん自身にとっての写真はチェーホフが「文学は自分の”正妻”にあらず(医業が正妻)」と考えていた様な位置づけなのかもしれません。
芳賀先生は「詩人かと思っていたら写真も撮っているんですね」とかおっしゃっていた…。

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