2013年1月10日木曜日

イスタンブールとかテヘランとかベイルートとかいっそのことエルサレムとか

昨年秋のことなのだけれど、お茶の時間に上司たちとお話していたところ、話題がオリンピックのことになった。

私の西アジア好きは今に始まったことではないので、無論イスタンブール開催支持なのだが(イスラムにとって、特にイスラムの女性にとってオリンピック開催はとても意義のあることだと思う)、東京開催でないのならマドリードでも構わない。
日本であっても広島や長崎が開催地として立候補していたら支持していたかもしれない、とにかく東京開催は嫌だ。やめてくださいよ、とにかく。
そんなことにお金をつぎ込むくらいなら他にやることがいくらでもあるでしょうに。
私の漠然とした考えはそんなものだった。
もっと現実的なことを述べると、日本や近隣国で開催された場合、リアルタイムでは観戦できないことが多い(仕事中だから)ので、適当に時差のあるところでやって欲しいと思う。
その点でもイスタンブールはちょうどよいところにある。
(マドリードはあまりよくない。)
2002年のワールドカップや北京オリンピックの経験からそう考える。

「東京に決まってしまったら困りますねえ」
と私が言うと、上司は即座に
「世界の人が東京開催を支持するわけがないでしょ!」
と高らかに言い切ったのだった。
その自信はどこからきているのだ???
端的に言うと、日本以外の人から見れば、昨年の震災以来原発事故のせいで日本中汚染されているイメージなのだから、選手たちは日本に来たがらないし、日本での開催を望むわけがないというのだ。
そんなことを言われるとさすがにむっとするのだが…。
確かに昨年はフィギュアスケート世界選手権が東京開催予定だったのがモスクワに変更になったのでしたっけ?
横浜美術館で行われるはずだったプーシキン美術館展も中止になり、悲しかった。
あのときは余震で損壊するのを恐れて美術品を寄こしたがらないのだと思っていたが、今年のロシアアニメ展が滋賀→福岡と西日本を巡回し、今年になってようやく東日本に来る(東京では八王子だが)という状況で、彼らが懸念しているのは地震というよりそっちの方かとようやく私も気付いたのだった。
そういう理由で外国の人が東京不支持なのだとしたら、嫌な感じではあるが、相手の心境としては納得はしてしまう。
(ただ、面と向かって正直にそうは言わないで欲しい。)

かの上司はいまだ「東京落選」に関し自信満々だ。

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