(アンドレイ君さえいないんだよ。)
じゃあ、そのフィンランドって何?っていうと、「生活の中の美」、ガラス器・陶器なのでした。
フィンランドに旅行したら、結構お高くて荷物になるにもかかわらず、食器を買いこんだりするものなのではないでしょうか。
一言で「機能美」と言い表されてしまうが、実に「使いやすそう!」なのがいい。
小難しいゲージュツっぽい作品は見当たらず、すっきりとした実用に適う、シルエットもマチエールも美しい。
いかにも地味な展覧会で、案の定かなり空いていたのですが、自分も楽しめたし、同行者もおもしろがってくれたので、展覧会初めとしてやかなかよかったです。
ムーミンはいないが、鳥はたくさんいました。
撮影可能の箇所もありましたので、紹介します。
入口付近にある動画によるインスタレーション
これは動画で撮るべきなのでしょう。
幻想的で美しかったです。
鳥たちのオブジェです。
緑色だとキウイみたい。
こちらはハッリ・コスキネンさんによるインスタレーション「きわみの光」
トナカイ好きの私には嬉しかった「トナカイの集団」
気になった作品に「クレムリンの鐘」「歌う白鳥」があります。
このように、この展覧会はガラス器にほぼ特化し、デザインもすっきり実用的でありながらモダンな美しさに輝くものでしたが、フィンランドのデザインは食器類とともに家具においても発揮されていますね。
10年以上前だったと思うけれど、実家が今のアパートに引っ越す前、NHK教育テレビでカウリスマキの「浮き雲」を放映していたのです。
偶々うちに来ていた伯父は映画のことはさして関心を持っていなかったのですが、主人公夫妻がいよいよお金に困って家財が差し押さえにあって運び出されるというシーンで、「お、この家具のデザイン、いいね」とつぶやいたのを思い出します。
伯父はクラフト系の工芸をやっている人なので、フィンランドの家具デザインには相通じるところを感じたのでしょう。
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