2013年1月3日木曜日

真珠の耳飾りの粉屋の女房

録画したままになっていた映画「真珠の耳飾りの少女」を観た。
あの、スカーレット・ヨハンソンの。
ヨハンソンは、意味不明に口を半開きにして(たぶん演出なのだろうが)、あまり利発そうには見えなかった。
フェルメールの絵を再現したかのようなシーンの数々は楽しめた。

ちょうど未知谷の『猟人日記抄』(工藤精一郎訳)収録の『エルモライと粉屋の女房』を読んだところだったので、女中さんの立場にひしひしと共感を覚えてしまった。
映画の中のフェルメールはおそらく芸術至上(自分の作品に関してだが)のおっさんだったが、トゥルゲーネフが表した農奴たちへの労わりの視線、というより彼らに相対する貴族たちの酷薄さ・醜悪さ・愚かさへの視線はやはり画期的だった。

『猟人日記抄』Из рассказов и очерков Записки охотника
ホーリーとカリーヌイチ
エルモライと粉屋の女房
リゴフ
ベージンの草原
クラシーワヤ・メーチのカシヤン
狼(ビリューク)
あいびき
生きたご遺体
音がする!


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