2011年5月14日土曜日

アレクサンドロフスキー公園のオベリスク

こういうものがある、とは観光案内には全然書かれていなかったので、何となく写真に撮ったままにしていた。

アレクサンドロフスキー公園には、英雄都市及び戦争栄光都市の記念碑とともに、こんなオベリスクがあるのでした。


「そういうもの」だとは知らず、近寄って撮らなかったので、この一枚きりです。

ここに捧げられた思想家たちの名前は、上から
Маркс←Карл Ге́нрих Марксカール=ハインリヒ・マルクス
Энгельс←Фридрих Энгельс フリードリヒ・エンゲルス
Либкнехт ←Вильгельм Либкнехтヴィルヘルム・リープクネヒト
 最初私はКарлカールと書きましたが、訂正。年代から言って、お父さんの方です。
Лассаль←Фердинанд Лассаль フェルディナンド・ラサール
Бебель←Август Бебельアウグスト・ベーベル
Кампанелла←Томмазо Кампанелла トンマーゾ・カムパネッラ
Мелье←Жан Мелье́ジャン・メリエ
Уинстлей←Джерард Уинстенлиジェラード・ウィンスタンリー(ウィンスタンレー)
 ちょっとスペルがちがっている。
Т.Мор←Томас Морトーマス・モア
Сен-Симон←Анри Сен-Симон アンリ・サン=シモン
Вальян Огюсм Вальянオーギュスト・ヴァイヤン
Фурье←Жан Батист Жозеф Фурьеジャン=バチスト=ジョセフ・フーリエ
Жорес←Жан Жоре́с ジャン・ジョレス
Прудон←Пьер Жозеф Прудонピエール=ジョセフ・プルードン
Бакунин←Михаи́л Алекса́ндрович Баку́нин ミハイル・アレクサンドロヴィチ・バクーニン
Чернышевский←Никола́й Гаври́лович Черныше́вский ニコライ・ガヴリロヴィチ・チェルヌィシェフスキー
Лавров←Петр Лаврович Лавровピョートル・ラヴロヴィチ・ラヴロフ(人民の意思派の人)
Михайловский←Никола́й Константи́нович Михайло́вский ニコライ・コンスタンチノヴィチ・ミハイロフスキー(ナロードニキの人)
Плаханов←Георгий Валентинович Плехановゲオルギー・ヴァレンチノヴィチ・プレハーノフ
すごく有名な人以外は、ТがШみたいな形で書かれていること、ロシア人にとっての外国人名表記の要領がつかめなかったこと、苗字しか書かれていなくて、わかりにくかった。
ラヴロフとかミハイロフスキーといっても同姓の著名人が数名いて(現外相とか)たぶんこの人のことだと推量してのものです。

政治的な立場等、微妙な問題から選外になったのか?いそうでいない人たちは
*ロバート・オーウェン
*オーギュスト・ブランキ
*カール・カウツキー(←この人は無理かな)
*ローザ・ルクセンブルク
*ジョン・リード
あたりでしょうか。
だいたい女性は一人もいないし。

はっきり言って、知らない(のか習ったけれど記憶に残っていないのか)人が結構いますが…。
『フィンランド駅へ』を読み直したくなったなあ。
と、十年くらい前に読んだ傑作を私の本棚に加えた。
精力的な革命家たち(幾つもの外国語がすらすらできちゃったりするし、難解な経済学哲学がすらすらわかっちゃう)より、普段ごろごろして口先ばかりの怠け者だったらしいバクーニンあたりに心情的には共感を覚えたものだった…。

オベリスクのよい写真はこちらをご覧ください(ロシア語)。
情報の続きはこちらで。

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