2011年3月5日土曜日

備忘録(ベッキー・ライアー)

『わたしのおかあさんは世界一びじん』
ベッキー・ライアー著
光吉郁子訳
ルース・ガネット絵
大日本図書
2010年11月刊

ルース・ガネットは、『エルマーとりゅう』などの画家。
『エルマー』の作者ルース・S・ガネットの義母。

ベッキー・ライアー(Becky Reyher)は、1897年ニューヨーク生まれ、1987年没。
本名はレベッカ・ライアー(Rebecca H. Reyher)。
彼女が児童文学を書くようになったのは晩年のようで、アフリカで「ハースト・インターナショナル・マガジン」特別ライターをしたり、ズールー族についての人類学的リポートを書いたり、さらにそれ以前は1915年から女性参政権運動をアメリカ各州で行っていた、とあります。

「この物語は、幼いころに、わたしのロシア人の母が話してくれたものです。」
(上記『わたしのおかあさんは世界一びじん』巻末の訳者による著者紹介より)
というわけで、ロシア系アメリカ人?
この人のことをもう少し知りたい。

「きれいだから好きなのではない。好きだからこそ、きれいに見えるのだ」
文中に出てくるこの言葉は、
<ロシアの人ならだれでもしっている、ウクライナのゆうめいなことわざ>
だそうです。

おかあさんの名前が「マーファ」となっているけれど、「マルファ」にしてほしいところ。

「ねりこをのばしたかわのなかに、ひきにくやキャベツをつめたピロシキというあげものをつくったり、ゼリーのいっぱいはいったブリヌイという、パンケーキをまるめたのをこしらえたりしました。」
挿し絵だと、ピロシキは揚げるのではなく焼く方だったかもしれません。
かまどで。
ゼリーのはいったブリヌィって何だろう?
ヴァレーニエとかの、ロシア風ジャムのことなのかもしれません。

Rebecca H. Reyher

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