2012年2月26日日曜日

出場決定の嬉しさ

ずっとずっと前にムラートヴァ作品を観に行って以来の黄金町の映画館であった。
ヨコハマフットボール映画祭2012
*テヘラン、25時+オフサイド・ガールズ
*ぼくらのサッカーチーム
*ふたりのエスコバル
*モンテビデオ―夢のワールドカップ

作品の選定はさすがで、どれもおもしろかった。
でも私はイランファンなので「テヘラン、25時」を観られたのが嬉しかった。
ワールドカップ優勝、ではなく、出場決定であんなに盛り上がれるお国柄に感動する。
(それは「オフサイド・ガールズ」のときも再現される光景だ。)
出場決定しただけで、というなかれ。
それはとっても嬉しいことなのだ。
これを最後に観られたら、とても幸せな気分で帰路につくことができただろうに。
ベトナムのサッカー少年(+少女)映画、チラシによれば“ベトナム版キャプテン翼”「ぼくらのサッカーチーム」は子どもたちはやや見分けがつかず個性がそれほど強くないのに比べ、おとなたちの変キャラ揃いが確かにジャパニーズアニメっぽい。でも、それなりに勉強に励む態度を推奨するあたりがアジアの優等生(@映画界)ベトナムらしさなのかも。
コロンビアの「ふたりのエスコバル」はあの事件を追ったドキュメンタリーなので終始通奏低音が響き重たい気持ちになる。人生はこれで終わりじゃないとコラムに書いていたというアンドレスの言葉が酷く切ない。
セルビアの「モンテビデオ」・・・なのだけれど、出だしはちっともバルカンらしさが感じられなくて戸惑う。子役のせいだろうか、なんだかイタリア映画みたいだ。「バレリア」とか「ニュー・シネマ・パラダイス」とか「イル・ポスティーノ」とか。上手くおもしろく作ってあっていいのだけれど、熱い感動!というものではなかった。
クストリッツァ作品のような常時ハイテンションなものを期待すると肩透かしにあう。
途中、何度か字幕の左端が切れて見えなかった。
(技術的なミスなのだろう。)
続編制作中とのこと。

上映終了後のトークはいずれも、なくてもいいのに、という程度のしょぼさだった。
(特に「エスコバル」の後のトークは全く関心外だった。)

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