2012年6月9日土曜日

偉大なるドンの息吹 重力完全無視!


のフレーズのうち、「重力完全無視!」は、以前の来日時に武蔵野市民会館がチラシに書いていたものではなかったか。

「偉大なるドン河の息吹」は今回のチラシに書いてあったものです。

重力無視といっても、

 ガガーリンとか

コロリョフとか
ツィオルコフスキーとか
の、宇宙開発系ではなくて、コサックダンスの躍動を表したものでございます。

ドン・コサック国立民族舞踊合唱団
Ансамбль песни и пляски донских казаков им. Анатолия Квасова
アナトリー・クヴァソフ名称ドン・コサック歌と踊りのアンサンブル
(正式名称はもっと長くて、アナトリー・クヴァソフ名称国立アカデミー・民族友好勲章受章ドン・コサック歌と踊りのアンサンブル、となる)

金曜日夜の中野の公演には行けなかったので、今日のマチネに行ったのですが、保谷こもれびホールという場所はとんでもなく不便だった!
土日のバス便の少なさはちょっと計算外だった。
(間に合わない?とやや焦ったのだった。)

演目が始まってしまうと、すっかりそれに魅了されて、バスの信号待ちでいらいらしたことなど忘れてしまう。

ドン・コサック合唱団は、ロストフ・ナ・ドヌ(ドン河畔のロストフ)を本拠地とする民族合唱舞踊アンサンブルで、日本になじみのいわゆるロシア民謡は申し訳程度にかやらず、あくまでドン河畔というローカルな伝統を前面に打ち出しており、歌よりも舞踊に重きが置かれている。
でも、2008年来日した北オセチアの民族舞踊団「アラン」(男性がブーツで爪先立ちして踊りまくり、剣の舞では存分に火花を散らして、息をするのを忘れるほど素敵だった!)ほど、派手派手ではなかった。
コサック娘も速いステップと回転技で、「重力無視」のコサックのダンスと対をなし、終始やんややんやの大盛況、コンサートの時間はあっという間だった。
第1部
1.ドン河のほとりを歩く
※全員での踊り。パンと塩のお迎え。
2.白い魚 婚礼の歌と踊り
3.道は続く
4.草原で(コサックの踊り
※重力無視系
5.それでも崖下にネコヤナギが立っていた
6.百人隊長の中庭で
7.キスのカドリール
※5ペアの恋人たちのコメディー調のダンス曲
8.もう君はちょうちょうの様だ
※おじさんたちによる
9.我らの騎兵中隊
※おじさんたちによる
10歌っておくれ庭で、ナイチンゲールよ
11ドン地方の歌の主題によるファンがジー(バラライカのデュオ)
12私たちが戦争に行った時(バラライカのデュオ)
13ハチャンカ(馬車の隊列)
※女性がくるくる回転する。男性は力技+重力無視系。
第2部
1.ステンカ・ラージンの反乱
※大いに重力無視系。とりわけ昔風の衣装。剣の舞で、剣をぱちぱち。しかし、誰がラージンはは不定。
2.私の小道
※女声による
3.君は木の実
※女声による
4.バラライカのデュエット(カリンカ)
5.私は若い
6.冬のお祭り騒ぎ
※若い男女がマースレニッツァで騒いでいるようだった。楽しい。
7.私はつむぎ女ではない、若い娘よ
※女声
8.そしておじょうさん
※女声
9.ドンの若者の踊り
※女性一人→8対8
10森の道を行く
11夕方イワーニュシュカがやってきた
アンコール カチューシャ
アランと違って、ドン・コサック合唱舞踊団は、CDもDVDも、何にも売っていませんでした。
商売っ気ゼロ。


帰宅して、今晩は祝杯を挙げました。
ザーガ、そして二人のローマを祝して。
(写真は昨夏モスクワのコンビニで売られていたサッカー仕様のビール)
私がいただいたのはビールではなく、ウォッカベースのカクテル(モスコーミュールより甘い。ワインを混ぜているようだ。)とクレープでした。

2 件のコメント:

  1. 私は大阪での公演に行きました。
    文化フェスティバルのオープニングとかで、栗原小巻さんがロシア語を交えて挨拶をされてました。
    前回来日時にパンフを買ったので今回もと思ったのですが、売ってなくって残念でした。

    返信削除
  2. mikeさん、こんにちは。

    大阪にはゲストがいらっしゃっていたのですね。
    こちらはほんとに何もなく、でした。
    ただ、ロシア人の親子と思しき方々は結構来ていました。

    パンフレットもなかったですね。
    アーティストたちのお名前もわからないままというのは残念です。
    簡単なハンドアウトに曲目解説はあったけれど、曲目がかなり変更になっていました。
    原題などはちょっと時間と手間をかけないとわからなそうです。

    返信削除