2013年5月18日土曜日

Юношеская сборная России в Японии(ロシアユース選抜@日本)

全ロシア音楽コンクール優勝者コンサート

Елена ЛОСБ(рояль)
Дмитрий СМИРНОВ(скрипка)
Александр РАММ(виолончель)
Наталья ДМИТРИЕВСКАЯ(сопрано)

エレーナ・ローシさんは1989年カザン生まれ、ラフマニノフを2曲、それにスクリャービンと手堅くきたので、優等生タイプのお嬢さまかな、と思いきや(ずっと前に津田ホールで聴いたエカテリーナ・リヒテルを思い出させた)、アンコールはなんとカプースチン!
この間府中で聴いたばかりの「8つの演奏会用練習曲op.40」第7曲間奏曲 Интермеццо
軽やかにカスプーチンを弾きこなすエレーナさん、いとも簡単そう、且つ楽しそうで、こういう路線が意外にもあっているようだ。

ナターリヤ・ドミトリエフスカヤさんはこのメンバーでは最年長、ラフマニノフ名称国立ロストフ音楽院卒業、ロストフ国立音楽劇場ソリスト。
というわけでさすがプロ。堂々としていた。
写真よりずっとお美しかった。
ベッリーニ、プッチーニ、ヴェルディとイタリアオペラがお得意のようだ。
発声がとても美しいが、これも以前ロシアのアカデミーの学生さんの歌を聴いたときに思ったことは、日本人の歌手より日本語の歌詞の発音が美しい。なぜなんだ?
声量がありつつ、特にサ行の音が耳障りに響かない。

アレクサンドル・ラムさんは、若きミッシャ・マイスキーかと思わせるような風貌だった。
1988年ウラジオストク生まれで、現在国立モスクワ音楽院在学。
ラフマニノフ、それに若きロストロポーヴィチの超絶技巧の曲、それにカサド、豊かな響きだ。
それから、アンコールで年下のドミトリーくんを一所懸命盛りたてようとしている姿が健気だった。

ドミトリー・スミルノフくんは一番若くて1994年サンクトペテルブルグ生まれ、国立サンクトペテルブルグ音楽院付属中央音楽専門学校在学。
小柄で、他の人たちと比べても「若い!」っていう感じだ。
写真と違って髪の毛はくしゃくしゃだった。
ペルト、それにチャイコフスキーを2曲。特にチャイコフスキーの有名曲はよかった。

アンコールの一曲目は上記のとおりカスープチンだったのだけれど、二曲目はジーマくんのヴァイオリンとラムさんのチェロによる「さくらさくら」で、山之内重美さんは以前から「さくらさくらを日本の国歌に」と封筒に印刷したりして主張していらっしゃるが、確かにこういった時に聴かせてもらって嬉しいのは「さくらさくら」だ。
あとからナターリヤさんが素敵な歌声で(そして素晴らしい発音で)歌ってくださった。
よい演出だった。

ロビーでは例のごとくマトリョーシカやチェブラーシカやゲーナのグジェリなどが売られていた。
変わり映えしないものだったにもかかわらず、驚いたことにこの会場では結構な人だかりがしていて、しかも実際に割と売れ行きもよかった。
あれって売れるんだ…。

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