2012年12月8日土曜日

外苑前・駒込・池袋

最初に外苑前の「ときの忘れもの」へ。
ジョナス・メカスの写真展である。
せりか書房から刊行された『ジョナス・メカス ノート、対話、映画』を記念して、3日間だけ開かれる。
今日はその最終日だ。
ギャラリーはとても小さいけれど駅から近くていい場所だ。
出されたお茶がなみなみとしていてとっても熱かった。
(上司は「嫌いな人には熱いお茶を湯呑にいっぱい入れて出す」そうだが、そんな感じだった。)

メカスの映画は正直言ってちょっと退屈だが、映像は美しい。
みやこうせいさんの写真を観ても思うのだが、こういう芸術家の撮る写真というのは上手いというのではなくて、どおおおっと感動させる。魂の入り方が違う。
それに加えて、言うことがカッコいい(みやさんもんだが)。
メカスはなかなかの名文家だ、というのとは違う。けれど、故国リトアニアで、戦争と占領とで傷ついたことを語る言葉には力がある(決して声高な調子ではないが)。



そして、駒込へ。
初めての東洋文庫だ。
「もっと北の国から 北方アジア探検史」
受付では政治家マトリョーシカ(じゃないのも混じっているが)とチェブラーシカがお迎え。
ここで図録を買っておきましょう。
ハンディーなA5サイズ、500円。

オリエントホールはこの地域(北方アジア)を題材にした文学作品の展示が主でありました。
『初恋』や『スペードの女王』までありましたが。





 

 
階段を昇ると、モリソン書庫。

ぎっしり!古書の洪水のよう。

ここはロマノフ絡みの本の展示がされていました。
(フラッシュでなければ撮影可です。)
 

ディスカバリールームにはデジタルブックがあります。
『プチャーチン来航図』
右の方に引っ張り、画面を動かします。


『魯西亜国漂舶聞書』
 
 
 
 
 
 
 
 
←めくっているところ
 

ペテルブルクの図だと言うが、何だか全然違うようなのが気になる。



高所恐怖症の人が苦手そうなクレバスエフェクトがある(意味は不明)回顧の道にもアムールのずが3つほど展示されています。

あと、『東方見聞録』コレクション(居酒屋ではない)一堂に会する壁が最後を彩ります。

これがロシア語版(Книга Марко поло)

付録で知恵の小径。東洋の言葉での名言プレートの数々です。

アルメニア語
 

ウズベク語


中国の絵文字

グルジア語



 

 さて、東洋文庫を出たところで、思いがけず元クラスメートに会えた。
7年ぶりくらいだろうか。
彼女がロシアに留学する前に先生とお食事会をした。それ以来だ。
(先生のご著書がここのミュージアムショップで販売されているのをチェックしたところだった。)
ロシアから帰ってこられてから、順調にいっているのだろうか。
До встречи, всего хорошего!

もうこの時点で日が暮れて寒かったが、帰路にあるので池袋に向かう。
池袋のジュンク堂でSFミュージアムへ。(7階です。)
高野史緒さんが選んだ本は、ああそうかという(さほど驚きはない(彼女自身入門的なものを中心に選んだという))セレクトだったけれど、驚いたのは…カードの字は高野さんのもの??
こーんな字を書くとは思わなかった・・・。

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