21:30開映のものが多かったから。
「ギマランイス歴史地区」
「父へのララバイ」
「エピローグ」
「111人の少女」
「庭師」
「サイの季節」
と6作品。
オムニバスの「ギマランイス歴史地区」以外は皆西アジアの作品(イラン・イラク・イスラエル)。
どれもнеплохо(まあなかなかいいんじゃない)という感じだったが、一昔前みたいに圧倒させるようなものはなかった。
「庭師」は、モフセン・マフマルバフ監督作品となっているけれど、息子のメイサムさんも一緒に撮っている。
メイサムさんは撮影・編集・出演に名前が挙がっている。
メイサムさんはこれまで家族たちの作品の助監督やらプロデュースやらを手掛けているものの、表立って出てこなかった。
生メイサムさんをおめもじしたのは妹のハナさんの作品がフィルメックスで上映されたときではなかったか。
押しの強い圧倒的なイラン美女のお姉さんのサミラさん、愛くるしい感じのハナさんと一緒だと、メイサムさんはあくまで控えめで、それに驚くほどスリムで繊細そうに見えた。
メイサムさんの写真
↓
しかし、今回の「庭師」では、そういう演出だということがあるのだろうけれど、厳しい宗教観を露わにし、「宗教心は平和に使えばいいんだよ」と楽観的で包容力ありすぎなお父さんのモフセンさんを批判していた。
センチメンタルにではなく、非常に理路整然と。
今のイランでそれを言って大丈夫なのだろうか?
(どうせこの映画はイランでは公開されないのだろうが。)
私はこの親子と違って宗教心を持った人間なので、よくあるような(ジョン・レノンの「イマジン」の歌詞のような)宗教批判を聞くととても辛いし、しかもそれがイラン美青年の口から言われると大変悲しいのだが、それでもメイサムさんの姿を観ることができた幸せの方が大きかった。
作品自体は結構難解だ。
バハイ教について何にも知らないので。
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