2012年12月19日水曜日

禁輸を解く

友人のお見舞いにと、仕事の後急いで病院に行ったのだが、彼の容態はますますよくない方に向かっていて、この前のところにはいなかった。
ナースステーションで「ここにはもういらっしゃいません」と言われて、そうか、と思った。

集中治療室なので、家族しか面会できないという。
(ずっと前だが、同じ病院で彼が一種の医療事故で意識不明の重篤な事態になって集中治療室に入った時には、友人二人とお見舞いに行ってなぜか病室に入ることができたのだが。一緒に行った友人たちは一人は看護師、もう一人は獣医で、彼のベッドの傍らの機器類の示す数値を見て眉を顰めた。その後、奇蹟的といっていいのかもしれないが、意識を戻し、退院もしたのけれど。)
家族と、その家族に許可を得た人の、合わせて二人しか面会は許可されない。
いずれにしろ今日は会えないとわかったので、しかし無理を言って集中治療室の病棟まで行って、クリスマスカードを預けてきた。
後は祈るよりほかはない。

帰り道、かなり茫然としていた。
気を取り直そうと、クリスマス用のワインを買うことにして、デパ地下に行ってみた。
ブルガリアとかルーマニアとか、と考えたが、ツィナンダーリを見た途端、つい手が伸びてしまった。
サーカシヴィリのオセチア・アブハジア侵攻作戦以来、かの地のワインは個人的に«禁輸»していたのだけれど、まあ政権も変わってカハが閣僚に就任したらしいから、カハに免じて、とかなんとか言い訳して、買ってしまったよ。

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