2012年12月6日木曜日

カラマーゾフのクリスマス風景

作家の高野史緒さん、ロシア東欧文学者の沼野充義先生、東京外語大総長の亀山先生のお三人による公開対談を聞きに、ロシア大使館に出掛けました。

ロシア大使館は何回か行ったことがあるけれど、この時期に行くのは初めて。
ここもクリスマスモードです。

 
大使館敷地内から眺めた東京タワー
 
 
講堂階段のステンドグラスと1階のクリスマスツリー
(ヨールカではなくて、普通のクリスマスツリーです。英語でMerry Christmasって書いてあった。) 

ホールの壁画前のツリー(大きいです)
 
お三人のお姿は撮りませんでしたが、対談の後、高野さんの『カラマーゾフの妹』と亀山先生訳の『カラマーゾフの兄弟』は販売されていて、お二人はサインも引き受けていました。
 
沼野先生が進行役。
亀山先生のお声はちょっと聴きとりづらくてよくわからない点もありましたが、楽しそうに妄想に走り(いたくリーザに入れ込んでいる?)、沼野先生がおそらくちょっと焦っていただろうけれど、高野さんの受賞作品について犯人が誰かとか登場人物のキャラ立ちについてとかがんがんネタバレしていました。
 
私はあまりネタバレしないようにしますので、あれですが、高野さんが「カラマーゾフの続編を、(亀山先生のご著書に触発されたとはいえ)自分が書くからにはこうでなきゃ」として、挿入した一見荒唐無稽なSF(ファンタスチカ)の要素として、コスミズム(宇宙精神)とかキバリチチ・メモとかいう言葉が飛び交いましたが、そういうのに関心を持ったらぜひ『ロシア宇宙開発史』をお手にとってみて!(私もこのブログでメモを残していますが、書きかけのままだった…。)
 



対談の後、なんとティーパーティー
 
アルコールこそありませんでしたが、ピロシキ(手前)、ザクースカ、たくさんの果物、この写真には写っていませんが、コーヒー紅茶各種ジュースとチョコレートがたっぷり。かなりたらふく状態。(このお料理はあっという間になくなりました。)
これはコンスタンチン・ヴィノグラードフさん(美青年、外務省付きだけど本業は演劇畑の人ではなかったか)の発案だったとのこと。
いや、このお三人の対談という企画自体、ヴィノグラードフさんから出たものだということだ。
ヴォノグラードフさん、冒頭のスピーチも担当されました。
「作家や学者は夢と光、人生の根拠を与え、示すもの」
「しかるに、大学が会社化・公社化しているようだが、日本はそれでいいのだろうか」
と憂える人でもありました。
 

 

ロシア国旗とイルミネーション
美しい光景だった

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