2012年1月29日日曜日

知恵の悲しみ

『ロシア語名言・名句・ことわざ辞典』の最初の言葉が「でもワーシカは聞きながら食べている」(説教が効き目がない)で、最後の言葉が「昼間のように明らかだ」(火を見るように明らか)。

クルイロフの寓話はもちろん、『知恵の悲しみ』から引かれている言葉が多い。
プーシキンも多い。
しかし、レフ・トルストイやチェーホフは思いのほか少なかった。

固有名詞が入っているものがおもしろく感じられる。
「デミヤンのスープ」(有難迷惑)や「フェドートはフェドートでも別のフェドート」(人違い)や「マーシャはいいけど、関係ない」。
あとこれも。
«Ерема, Ерема, сидел бы ты дома, точил бы свои веретёна»
«エリョーマ、エリョーマ、うちでつむを研いでいればよかったのに。»
この本には書いていなかったけれど、レフ・トルストイの『戦争と平和』の中にも出てくる。
ЕремаはЕремейの略称で、預言者エレミヤに由来する。(ことわざの意味とは関係ない。)

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