2013年2月10日日曜日

作家とサッカーその3アルカージイ&ボリス・ストルガツキイ

復活?分身?逆行現象?
魔学士たちとともにオウムの謎を解く若きプログラマー、サーシャ。


 
 まさにサッカーの優勝杯争奪戦でぼくが決定的なシュートをゴールに蹴りこんだようなあんばいだった。彼らはとびかかるようにして寄ってくると、ぼくのほほを唾でべとべとにし、肩や首筋をたたき、ソファーの上に押し倒し、自分たちも倒れこんだ。
「天才だ!」エジクが叫んだ。
「たいした頭脳だ!」ローマンが声をはりあげる。
「てっきりおれたちの中でおまえさんだけは低能だと思っていたんだぞ!」礼儀知らずのコルネーエフがいった。

※文中のソファーは、転換機という魔法の道具です。

『月曜日は土曜日に始まる 若い科学者のための物語』深見弾訳

サッカーそのものではなくて、ゴールした時に選手たちがやるパフォーマンスを科学者(魔法使い)たちがやっている様子だけれど、「ほほを唾でべとべとにし」っていうのは、キスするからなんでしょうね。スラヴの男たちだなあ。

ストルガツキイ兄弟は、言わずもがなソ連SF界の巨匠。
贔屓のクラブは、おそらくショスタコーヴィチと同様にディナモ・レニングラードではないだろうか?
それとも体制的なディナモは好かなかっただろうか。
発電所のクラブだったらしいクラースナヤ=ザリャとか??

彼らの作品には、おそらくまだサッカーの記載は出てくるだろうと思われる。

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