2013年2月3日日曜日

何も何も小さきものは皆

私は一種のナショナリストである。

猫に関しては、旅ゆく先々で猫ウォッチングを重ね、ときに写真を撮っているが、(うちの猫が一番可愛いと思っているのは勿論だが、)種類の上で言えば、いわゆる日本猫が世界で最も可愛いと思っているし、一番好きだ。
犬も、柴犬とか甲斐犬とか、とにかく日本の犬がいい。
岩合さんの写真集でも「日本の猫」「日本の犬」のシリーズが好き。
猿もニホンザルがいいね。
リスも、タイワンリスやエゾリスより、体の小さいホンドリスがいいな。

さて、狼に関して言うと、残念ながらニホンオオカミはご承知の通りずっとずっと前に絶滅してしまっている。
それも標本も1個しか残っていないそうである。
1990年刊行の『狼 シベリアの牙王』を読んでいる。
ニホンオオカミに関して、大々的に狼狩りが行われたわけでもないのに、なぜ絶滅してしまったのかはよくわかっていないとのことだ。
明治期の日本の環境の激変、洋犬から来た病原菌流行といった外的な要素に加えて、ニホンオオカミが非常に原始的な、特殊な亜種だったことも響いたのかもしれない、とある。

日本の本土産の哺乳類は、比較的原始的な形質をしている。
小型なのもそのためである。(進化するにつれて同一系統のものは大型化することが多い。)

ということだそうだ。
ああ、そうだったのか。
だから本土の動物は小さくて可愛いのか。

狼は警戒心が強く、人を襲うことは滅多にない、というか皆無といってよいそうだ。
狼と犬は全くよく似ている。
尾が巻かずに、ふさふさで狐みたいにすーっと伸びている。

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