2011年6月24日金曜日

どちらか選べと言われても

『リピーティングで学ぶロシア語』への突っ込み第2弾 16課「オペレッタ」

「馴染の友達にも気がつかない」ほど急いでいたはずの、にわか劇場通いの男性。
その割には、その場で会話が弾んでいる。
ちょっとちょっと、劇場に急いでいるんでしょ?
おしゃべりしていると、開幕ベルに遅れるよ!

それより、変じゃないかと思ったのは
―А какой театр ты предпочитаешь? МХАТ или Большой?
の部分ですよ。
「モスクワ芸術座とボリショイ劇場と、どっちが好き?」
なんて会話をするだろうか?
「バルセロナと楽天イーグルス、どっちを応援する?」と聞かれたようなもので、答えに窮するだろうが。

「バレエ、オペラ、オペレッタ、ドラマ劇場、人形劇、どの分野が好き?で、どこの劇場を贔屓にしているの?」という段取りになるのではないでしょうか?
(だから「ボリショイとマリインスキー」あるいは「モスクワ芸術座とマールィ」だったら話はわかる。)
「舞台芸術全般が好きだけど、特にオペレッタ。気軽に歌もダンスもお芝居も楽しめるから」
「私はユーゴザーパド。あそこだって歌もダンスもお芝居も抜群よ」
みたいに、話は弾んでいくのではないでしょうかね。

私はもちろんユーゴザーパドが好き。
ベリャコーヴィチの「モリエール」はそれまでの演劇観を覆すようなすごい体験だった。
オレグ・レウーシン演じるアクロバティックなフレスタコフの「検察官」は最高の思い出。
それにフォメンコ工房の「戦争と平和」も忘れられない。
大津まで観に行ったグルジアの手影絵劇団の衝撃。
マールィの「かもめ」(富山まで観に行った)、「三人姉妹」。
オペラやオペレッタだとモスクワ・シアター・オペラが好き。
苦手意識のあったショスタコーヴィチがいっぺんに好きになった「賭博師/ラヨーク」。
安心して楽しめる「鼻」。
バレエは若干苦手で、これまで招待状でしか行かなかったけれど、初めて自腹で観に行ったラトマンスキー演出の「明るい小川」は堪能できた!
あの感じで「黄金時代」サッカー編もラトマンスキーにやってほしかったなあ。

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