2012年5月4日金曜日

ユーロ2012出場国紹介②グループB

Группа ВグループB
今更ながら、何という大変な組合せでしょう。

ГОЛЛАНДИЯオランダ
♪本
オランダ文学については疎いことを、昔のブログに書いていた。
FWはジュブナイルで。

♪映画
「ブラック・ブック」
掛け値なしにおもしろい。
あと、ミヒャエル・バラック似のセバスチャン・コッホが素敵です。

かつては質実剛健を絵にかいたようなオランダ映画でしたが、最近は娯楽性の強い作品も目立っています。
「最近のオランダは違うよ」参照。)

サッカー映画では「オール・スターズ」
オデッサ・スタジオでも書いたが、地味でも外れが少ないのがオランダ映画なのです。

ДАНИЯデンマーク

♪本
アンデルセン以外には、これしか読んだことはない。
マルティン・アンデルセン・ネクセ『ペレ』
映画にもなった小説ですが、デンマークのプロレタリア文学、だそうです。
言うまでもありませんが、サッカー本ではありません。
♪映画
上記小説を映画化した「ペレ」
私がお薦め作品として挙げると、そのたびにサッカー少年の話かと誤解されるが、違います。
美少年ものにカテゴリーした方がいいでしょう。
この映画の主役ペレを演じたペレくんは、その後「フォーリン・フィールズ」というマニアックな問題作に出演しています。

サッカー映画では「幸せになるためのイタリア語講座」
サッカーファンのフィン君が臨時講師をすると、案の定…なのであった。
後半はややありきたりのラヴコメ風になってしまうが、講座受講メンバーの、地味で悲惨とも言える日常を描いている前半にこそ味わいがある。

ГЕРМАНИЯ ドイツ

♪本
『遺失物管理所』が好き。
主人公のヘンリーくんが魅力的。
アマチュアアイスホッケー選手です。
で、本業は駅の遺失物管理所の下っ端。
実は偉いさんのコネありだけど、浅見光彦ではない。
サッカー関連では
・『ナチス第三帝国とサッカー――ヒトラーの下でピッチに立った選手たちの運命』
良い内容(ベッケンバウワーをはじめドイツサッカー協会の人たちの言動には軽く呆れるが)です。
決して読みやすくはなく、訳しないしてほしい箇所もだいぶありますが。
・『ドイツ文化史入門―16世紀から現代まで』

♪映画
近年のものでは「善き人のためのソナタ」が出色だった。

サッカー映画では
「ヴィーナス11 彼女がサッカーを嫌いな理由」
「ワン・デイ・イン・ヨーロッパ」
「ベルンの軌跡」(これは特にお薦めではない)
などいろいろあり、イングランドと並んでサッカー映画大国と言えるでしょう。
これから公開されるDer ganz große Traum(原題)(限りなく大きな夢)にも大いに期待しています。


ПОРТУГАЛИЯポルトガル

♪本
まずい。
殆ど読んでいないわ。
ポルトガルだけではなく、南欧諸国全般に疎い。
今後、スペインやイタリアがどうなるやら。
ひとまず、ポルトガルについては、市之瀬敦先生の『ポルトガル革命のコントラスト――カーネーションとサラザール』 を挙げておこう。
訳された文学はどうやら一冊も読んでいない。

♪映画
オリヴェイラ一択だ。
「永遠の語らい」

こういうことをやっていて、いつもだんだん長く書くようになってしまうのですよね。
グループAは簡単に済ませたけれど、Bにきてこんなに長くなった。

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