1年前の今頃、オデッサ・チェルノモーレツはウクライナのプレミア・リーグ復帰を決めたのでした。
あと1点が足りずに一部リーグに落ちることになったのが2009-2010年シーズンの最終戦のこと。
そういうわけで、チェルノモーレツは2010-2011年シーズンは一部リーグで試合をしていたのですが、シーズン前半は全然チェルノモーレツの試合を観ていませんでした。
試合を観ないどころか、結果も見ず、順位をチェックすることすらしませんでした。
ウクライナの一部リーグの試合中継の観方がわからずに、というよりもそこでも不甲斐ない試合をしていたらどういうようという恐れの方が優って、敢えて観なかったのです。
春にシーズンが再開され、残り試合も少なくなって、どうしても気になって、恐る恐る順位表をみたのは、おそらく4月になってからだったでしょう。
そしたら、そのときは2位でした。
大いにほっとした。
と同時にやはり不安は募りました。
試合結果を遡って確認してみると、あらびっくり。
プレミアではさっぱり得点できなかったあの子たちが(勝ち点をとるのも0-0のスコアレスドローとか、せいぜい1-0とかが多かったのだ)、一部リーグでは毎試合のように大差をつけて勝っているではないか。
うわあ、オデッサ、もしかして強いの?!
それでも首位ではなく、FKアレクサンドリヤに上をいかれていました。
結局そのシーズンは2位で、無事プレミア昇格を決めたのでした。
2位以上が決まった試合は確かアウェイで、夜に飛行機でオデッサの空港(国内線の発着するところはバスの停留所みたいにコンパクトである)に選手たちが降り立って、家族やクラブ関係者やファンのお迎えを受け、花火を鳴らし、「チェルノモーレツ!(手拍子)チェルノモーレツ!(手拍子)」というチャントで盛り上がりました。←というニュース映像を観たのでした。
今シーズンのチェルノモーレツはプレミアでの試合だったので、偶にチラ見することはあったのですが、南米の選手が前線を占め、わりとがつがつ点をとりに行くクラブに変貌していて(前から所属しているオデッサっ子たちは依然としてのんびりしているのですが)、ファンとしては複雑なものが胸に去来しました。
2シーズン前のあの弱~~~なチェルノモーレツではなく、かといって首位を争うようなチームでもなく、確実に中位グループの下方を位置取っている、«あんまり手のかからない»チームになっていました。
且つ、昨シーズンのように、ばかすか点を取るということはなくなっていました。
プレミアリーグは一部とはレベルが違うのだから当たり前なのだけど。
最終順位は9位でした。
8位のヴォルスクラとは勝ち点は同じで得失点差で後塵を拝しました。
一方、一部リーグ首位でプレミアに乗りこんできたアレクサンドリヤは、4勝8分18敗の最下位に終わり、1シーズン限りで一部リーグに逆戻りすることになりました。
やはり、チェルノモーレツの方がプレミアリーグでの戦い方に慣れていたということなのでしょうか。
差がついてしまいました。
さて、来シーズン、2012-2013年には、一部リーグからゴヴェルラ=ザカルパチエ・ウジゴロドがあがってきます。
まずプレミア昇格を、20日に行われた32節の試合で優勝も決めました。
昇格のあと1枠は現在2位のメタルルグ・ザポロジエ(勝ち点73)と3位のFKセヴァストーポリ(同72)が争っています。
(この2チームは24日に直接対決します。)
ザカルパチエもメタルルグ・ザポロジエも、プレミアと一部を行ったり来たりのいわゆる「ヨーヨークラブ」。
一方セヴァストーポリは2002年設立の歴史の浅いクラブでプレミア経験は2010-2011シーズンの一回だけです。
いずれにしても、プレミアでの試合は一部リーグでのとは、きっと別次元のものになるだろうということです。
ザカルパチエ所属の日本人選手、加藤康弘さんのブログを拝見したところ、ザカルパチエのプレミア初戦は我がチェルノモーレツだそうです。
日本のサッカーファンこぞってザカルパチエを応援してチェルノモーレツに敵対するのだろうか?
切ないなあ。
しかし私もこの試合ばかりは加藤選手の応援をするわけにはいきません。
対ディナモ戦とかシャフチョール戦とかだったら、ザカルパチエに肩入れするのかもしれませんが。
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