2012年3月3日土曜日

科学のプリンセス

久しぶりにユーラシアサロンに参加したのでした。
お題は『コワレフスカヤ―ロシアの天才女性数学者』
講師は前木祥子先生です。

標題のユーラシアブックレット(№146)は右上。
その左にある岩波文庫が、日本でのコワレフスカヤの紹介に寄与した、野上弥生子訳『ソーニャ・コヴァレフスカヤ―自伝と追想』第1刷は1933年、私が所蔵しているのは1978年の第15刷。
祖母が買ったのだろうか、昔から家にあった。
右下が『科学のプリンセス 学問と愛の旅―ソフィヤ・コヴァレーフスカヤ』ニコライ・マトヴェーエフ著草鹿外吉・藻利佳彦訳水曜社1982年刊
これは図書館でもらったような。

参加人数は少なめでしたが、活発に質疑応答がされました。
なお、ここ数回恒例となったクイズはありませんでした。


ユーラシアサロンを指導されている先生が出張先で入手されたお土産
その1 ドイツのハーブティー(カモミール)
その2 ラトヴィアのチョコレート

ハートのお皿に盛られているのはピロシキではなく、餡入りのやや硬めの揚げ菓子でした。
フォークがついていたけれど、実質かぶりついていただくことに。

お話は彼女の生涯を概説するというものでした。
コヴァレフスカヤは、上の写真のほかにも何冊もこれまで日本で本が刊行されていているわりには、現在では一般の知名度は低いらしいのですが、うちには何冊も彼女についての本があったので、数学者で、且つチェルヌィシェフスキー提唱の偽装結婚→ほんとうの結婚、その他に恋人ありの、波乱の人生を送った天才、ということは知っていたのです。
特にドストエフスキー絡みのエピソードは記憶に残っていました。
数学者としての実績については、何度読んでもさっぱりわかりません。
とにかく天才学者ではあるのですが、性格や態度は隙大ありだったので、親近感が持てます。
父親、夫のウラジーミル、恩師のワイエルシュトラス、兄弟子ミッタグ=レフラー等がほうっておけないだらしなさがあったようですが、それも実力のうちだ。
ただ、天敵がストリンドベリだった、という意外な事実も。
いや、驚くにはあたらないか。

ユーラシアサロン、今年度はこれが最終回。
来年度はそろそろスポーツ系をやってほしい。

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