2012年9月25日火曜日

9月の突然のさようなら

そろそろ彼女のためにクリスマスカードを選ぼうと思っていた。
9月中には出さなきゃ、と。

しかし、今日手紙が来て、彼女は基準年齢に達して登録終了になったのだということだった。
もうそんな年齢に?!

プラン・ジャパン、私が参加するようになった当時はフォスター・プランという名称だったのだが、そこを通じてジンバブウェの女の子と文通している。
その子が概ね18歳になると登録終了となって、「卒業」になるのだ。

今の女の子はテオドラちゃんという、いかにもきちんとした聖人の名前を持った子で、毎年の成長レポートにはそっくりなお母さんと一緒に写っていた。
可愛い。
(写真を披露して皆に自慢したいくらいだ。プライヴァシーの観点からそれはできないけれど。)
ジンバブウェの女の子は(贔屓目もあるのだが)、皆可愛くて、しかも“お嬢ちゃん”から“お嬢さん”へと成長を遂げてゆくと、よりその子らしさを発揮しつつ品のある控えめな笑顔を湛えていて、可愛らしいのだが、テオドラちゃんはひときわ可愛かった。

テオドラちゃんの母語はショナ語だというが、若干たどたどしいブロック体で英語の手紙を書いてくる。
私は英語で書かずに日本語で書いている。
プラン・ジャパンの人がそれを訳してくれる。
英語で手紙を書くのが億劫になって文通が途絶えてしまうのを恐れて、訳の方は協会の人にお願いしているのだ。
そんな具合に翻訳の時間が余計にかかるので、毎年クリスマスカードは9月中に書いていた。
(元々アフリカに手紙を送るのはとても時間がかかるのだ。)

これまで何人かのジンバブウェの女の子と手紙のやり取りをしていて、大体はショナの子だったけれど、一人だけンデベレ語を母語とするマイノリティーの子がいた。
その子だったかどうか忘れたが、今まで一人だけ基準年齢に達する前に登録地域外に引っ越してしまって突然支援終了になったケースがあった。
そのこ以外はこうやって無事に成長して「卒業」となったのだ。

これからテオドラちゃんに最後の手紙を書く。
今までありがとう。さようなら。元気でね。

そしてまた、今度もジンバブウェの女の子を紹介してもらう。
なぜ女の子を指定するのかというと、よく知られている通りいわゆる開発途上の地域では男の子よりも女の子の方がより過酷な状況にあり、より支援が必要な場合が多いからで、少しでも不均衡を是正したい、そうすべきだと思うから。
(女の子の方が就学率や識字率が格段と低い地域が少なくないが、ジンバブウェに関してはそんなに男女差はないようだ。)

女の子たちは将来の夢として先生とか看護師とか医者とか書いてくる。
彼女たちが実際に何になったのかはわからない。
でも少なくとも中等教育を終えるくらいまでは見届けられてよかったと思う。
元気でいてくれるといいな。

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