フランス、イタリアは汚いもの、古いもの―カフカの世界です。
ポーランドは相変わらず革命の映画を、ソ連は戦争の映画を、チェコは道徳の映画を作っています。
そこで私は、人間生活の最も率直な、明るい、単純明快な原型のようなものを作ってみようと思ったわけです。
「チェコが道徳」って、これはいつの時代の話なのだろう?
トルンカが人形劇から人形アニメへと移行していく頃の言葉なのだろう。
ソ連が戦争映画ばかり、というのはわかる気がする。
それも、「誓いの休暇」や「鶴は翔んでいゆく」みたいな«愛されるソ連映画»以前の国威発揚愛国戦争映画を指しているのだろう。
(「モスクワ攻防戦」とか「白銀のスターリングラード」とか。今でもそういう戦争映画はたくさんあるようで、しかも日本でも需要があるようで、ロシア映画関係者の偉い人が「困った作品に限ってDVD化する」とおっしゃっているような状況が現にあるわけで。)
展覧会「イジー・トルンカ―想像力に魅せられて」(広尾・チェコセンター)はいよいよ27日(木)まで。
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