上野でベルリン国立美術館展を観た後、岩波で「ジョルダーニ家の人々」を観て帰宅、という一日だった。
さすがに疲れてそのまま就寝、としたかったが、友人から手紙が届いていた。
明日会ったら、伝えないと。
18日の例会に友人は来られなかったから、そのときのことを。
「ジョルダーニ家の人々」は上映時間6時間以上もの大作だ。
しかし扱っているのは1年余りのある家族の話で、例えばボンダルチュクの「戦争と平和」のような、壮大な歴史絵巻とか、数代にわたる家族の歴史を語る大河ドラマというものではない。
観に行くのは覚悟が要ったが、観てみると淡々としている割には意外と飽きはこないで楽しめた。
しかし、イタリア人ってどうしてこういう長い映画が好きなのだろうか。
(もしかして暇・・・??)
人の死が契機となるので、辛い場面はいくつもあるが。
末息子を失って、家族一人一人が苦しむが、最初のうちは残された家族は支え合えない。
秘かに慟哭している父親の姿がとりわけ胸を打った。
ここではごく簡単に印象のみ記すが、フランス人のエリート銀行員ミシェルはピクシー似(ちょっと垂れ目)で素敵だ。
ハスキーな声のヴァレンティナの明るさには救われる。
6時間の長丁場だけれど、午後1時半から9時過ぎまでなので、昼食をしっかりとっておけば途中で食事をとらなくても大丈夫だ。
(といっても、観客(年配女性多し)は休憩時間にはロビーで盛大にお弁当を広げていた。)
ベルリンは別項目で。
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