探偵の存在自体遠いものであることだし。
そうはいっても、架空の存在である名探偵浅見光彦の名は私でも知っている。
TVでいろいろな俳優さんが演じているのを何となく知っている。
劇団銅鑼の浅見光彦役、館野さんも、軽妙でおっとりして意外と合っている感じ。
今回の公演「遺骨」は、劇団創立40年、新稽古場杮落しを記念した公演でした。
その稽古場での公演なので、舞台は小さいです。
おまけにアリーナ形式。
舞台部分はとても小さいのに、劇団員総出演という話で、いやはやどういうことになるのでしょう?
谷田川さほさんがブログで紹介されていたように、開演前の舞台には浅見家のミニニュアセットが置かれていました。
スピーディーな展開でユーモラスな雰囲気もあり、けれども臓器移植やら人体実験やら戦中の日本の行為やら今なお続く薬害問題やら、テーマはてんこ盛りです。
いつもの銅鑼だったら、ちょっと真面目すぎて肩が凝るような気がしないでもないですが、軽快に展開していきました。
しかし、簡単には伝えきれないのでもどかしいのですが、薬害はどうしていつも同じような経過を辿るのだろう、被害者の方たちは「自分たちで最後にして欲しい、繰り返さないで」と言って製薬会社やお役所はそれを«誓約»するのだが…。
(厚生労働省前には誓いの像も建立されたのに。)
731部隊の生体実験に関わってしまった人たちにも通じることかもしれないけれど、薬を開発してより多くの人たちを助けるためには、«多少の犠牲»はやむを得ないのだ、という思考があると、そしてそこにちょっとした差別意識が入り混じると、その«犠牲»は被差別者に向かう。
どうしてもその繰り返しが断ち切れずに続いている。
幾度もそういう光景を目にしてきているので、辛い。
よりよき未来を信じたい。
(チェーホフみたいに?)
さほです。素敵な内容なので、転載させてください。
返信削除さほさん、こんにちは。
返信削除お芝居、楽しかったです。
且つ、ずしんときました。
原作も読んでみようと思います。
金星食を観ようと思って起きたけれど、曇っていて見えませんでした。
で、適当に書き散らした文章なので、ほんとに印象の点描にしかなっていないんですが…。
でも、さほさん、もう転載されているじゃないですか!
さほ
削除すいません、待ち切れずに転載させてもらいました。