「(試合にはあっても)人生に後半はないんだぞ」
まだあると思っていたものが、ある日突然、そうではない、もう以前のようなわけにはいかないのだ、と知らされる場面がある。
私はサッカーが好きで、だからサッカー映画も好きなんですよ、と話したら、山田和夫さんは「ハンガリー映画で「地獄のハーフタイム」っていうのがありますよ。ディナモ・キエフの«死の試合»についての映画ですよ。今度その資料を持ってきましょうね」とおっしゃった。
そのときには、山田さんに次に会うのは山田さんの受賞記念パーティーの予定だった。
まさかそのパーティーの場で、とはさすがに思わなかったが、まあ近いうちにお話が聞けるものだと思っていた。
ちょうど2年くらい前のことだ。
ところが、パーティーは開かれなかった。
山田さんは療養生活を余儀なくされることになった。
それでもまだ、「いつか」があることを願っていたのだけれど。
次はなかったんだなあ…。
まだまだいろいろお話を伺いたかったのに。
これはオデッサ撮影所。
キーラ・ムラートヴァが活躍している(はずの)スタジオだが、活況とは言えない様子だった。
オデッサでおそらく一番有名なところ。
「戦艦ポチョムキン」で知られるリシュリュー階段。
最初に行った時は土砂降りでしたね。
ご家族(とてもご苦労されていた)に癒しと慰めが与えられますように。
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