2012年8月12日日曜日

あの日に帰れたら

«Выкрутасы»(巧妙な言い逃れ)邦題「エターナル 奇跡の出会い」の中で、婚約者のいるモスクワへと行くために卑劣な手段を使って少年サッカーチームを敗戦へと誘導しようとする主人公に向かって、とある人物が忠告する。
「(試合にはあっても)人生に後半はないんだぞ」

まだあると思っていたものが、ある日突然、そうではない、もう以前のようなわけにはいかないのだ、と知らされる場面がある。

私はサッカーが好きで、だからサッカー映画も好きなんですよ、と話したら、山田和夫さんは「ハンガリー映画で「地獄のハーフタイム」っていうのがありますよ。ディナモ・キエフの«死の試合»についての映画ですよ。今度その資料を持ってきましょうね」とおっしゃった。

そのときには、山田さんに次に会うのは山田さんの受賞記念パーティーの予定だった。
まさかそのパーティーの場で、とはさすがに思わなかったが、まあ近いうちにお話が聞けるものだと思っていた。
ちょうど2年くらい前のことだ。

ところが、パーティーは開かれなかった。
山田さんは療養生活を余儀なくされることになった。
それでもまだ、「いつか」があることを願っていたのだけれど。

次はなかったんだなあ…。
まだまだいろいろお話を伺いたかったのに。


 2007年の夏にご一緒した旅行はほんとうに楽しかった。
これはオデッサ撮影所。
キーラ・ムラートヴァが活躍している(はずの)スタジオだが、活況とは言えない様子だった。



オデッサでおそらく一番有名なところ。
「戦艦ポチョムキン」で知られるリシュリュー階段。

最初に行った時は土砂降りでしたね。

ご家族(とてもご苦労されていた)に癒しと慰めが与えられますように。

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