一昨年ナウカ・ジャパンから出た"Дети Хиросим"―『原爆の子』ロシア語版は、長田新先生の書かれた序文を完全に訳した外国語版だという。
周辺の国の言葉で語られることとともに、核兵器保有国の言葉に訳された意義はとても大きい。
(そういう意味では、フランス語版がロシア語版の後、かなり«つい最近»の発行になったにしても、発行の意義は大きい。)
そうして地道に広がる『原爆の子』を伝える動きは、『『原爆の子』をうけついで』P165に紹介されているエスペラント訳『原爆の子』を読んだアメリカ在住の方の
「とりあえず、あの本をもう10部ばかり送ってくれ。友達の間に宣伝するのだから。代金は何とか支払うよ。」
にみるように、国外ではぼつぼつ広がっているようでほっとする。
(それに反する動きもそれ以上に進んでいるから、«被爆体験の風化»などと言われているのだろうけれど。)
「ぼくはきみらが前に出した本『きけわだつみのこえ』エス語訳で君らはアカだときめていたんだが、真実を伝えることがアカなら、リンカーンもホイットマンもアカということになる。」
(ホイットマンって誰だろう?)
昨年『原爆の子』発刊60周年、編者長田新先生没後50年を記念して、『原爆の子』をうけつぐ会が結成された。
会は、子どもたちや市民から『原爆の子』や平和についての文章を公募し、選考のうえ43編の文章を、『『原爆の子』をうけついで』として自費出版した。
今年は、青年層への追加募集・再編集を経て、本の泉社から『『原爆の子』をうけついで』の新版を8月6日に発行した。
だから、この本は『原爆の子』の子ども(Дети книги "Дети Хиросимы")だといえる。
毎年購入している岩合光昭さんのカレンダー、「いぬねこなかよし憲法9条カレンダー」の来年版の案内がやっと来た。
和猫と和犬は世界一可愛いと思う。私はなんてナショナリストなのだろうか。
早速予約した。
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