2011年7月21日木曜日

サーカス、サーカス

初めてモスクワに行くことになった時、サーカスか民俗舞踊を観るプログラムがあると言われて、
「サーカスがいいです、サーカスが観たい!」
と主張。
「行ってみないと、どちらのチケットがとれるかわからないのですが」
と言われてもなお、
「サーカスが観たいです」
と言った覚えが。
(結局サーカスを観ることができた。)


幾度となく観たサーカス。
親に連れられて。
祖父母とともに。
アルバイト先の先輩が誘ってくれて。
友達と。
クラスメイトと。
ロシアでも観た(上のチケットと写真は1994年のモスクワで観たサーカス)。

さて、最近のボリショイサーカスはいわゆるご招待券。
結構いい席が割り当てられる。
今日も正面アリーナ席の一列目。
お隣はお子様たちだった。
今年はチェブラーシカが応援団長を辞任している?!
チェブの力を借りないでも、ミーシャとマーシャで集客できるようになったか。

あんまり可愛いと思えない、日本のボリショイサーカスの熊キャラ(ミーシャ&マーシャ)猫キャラ・犬キャラ・馬キャラですが、出演する動物たちは可愛いし賢いです。


馬キャラと犬キャラ

猫キャラ


ほんとに賢いのは一部なのかもしれなけど、ちゃんと出番まで座って待っているのからして偉いね。

今日は涼しかったので入場するまで代々木体育館前で待っている間(『断崖』を読んでいた)も、例年のようにくらくらするほど暑い!というのではなくて、助かりました。

昨年とプログラムにそうそう違いはなく、特に動物たちの技はほぼ一緒でした。

縄跳びアクトは、雰囲気レトロオデッサ。
昨年はユニホームっぽい衣装の男性もいましたが、今年はよりグランジ系の衣装に。
いいなあ、オデッサファンとしては。
でも、あくまでレトロオデッサです。
こんな感じで。


註:現在のオデッサボーイたちはずっとモダンです。

今でも、海岸で若者たちがこういう風に戯れていそうな感じは大いにありますが。
回転技をやっても帽子が脱げないのが不思議。
同じグループで、シーソー・アクロバット。
コサック風?の裾に美しい花模様のついた衣装(男性たち)。
跳んで回転して着地する人たちが脚光を浴びる。
でも大変なのは跳ばしたり受け止めたりする力技担当の人たちですよね。

特筆すべきはジャグラーのパーヴェル・ルジーロ。
初めて観るのでは?
全くはらはらさせることなく、簡単そうにさばいていた。
シンプルにボールだけ。
あんまり見事に落ち着いて演じているので、ずっと顔(ハンサムだった。フィギュアスケーターにいそうな雰囲気)を観ていてよさそうだったもの。
ボリショイのジャグラーは美男を選ぶことになっているのだろうか?
数年前のジャグラーは、母が「すごいイケメン!」と感心していた(観たのはプレ企画であり、舞台サーカスだったので、とても近い位置から観られたのだった。よって顔はばっちりと観ることができた。)が、そのときの人はどうみてもロシア人ではない、スラヴ人でもない、ヨーロッパ人でもないように見え、ブラジル?いや、マイケル・ジャクソンがものすごく白くなる前というか、…まあ確かにイケメンといえばイケメンなのであろうと。あのときは親孝行できてよかったとほっとした。
今回のパーヴェルさんはウクライナあたりでしょうかね。
是非来年以降もおいでください。

最後のジギトは、やっぱり最高!
コサック風に決めていることが多いけれど、昨年は珍しくロマっぽくやっていました。
今年のは最初の音楽がポーレシュカ・ポーレだったので(歌詞は違うようだった)、まさか赤軍モード?と思いきや、青い軍服姿で登場(女性の衣装はコサックだった)。
ああいう帽子を被っていて、何だかツェスカ・モスクワの選手にいそうな人たちが…。
アルドニンとかイグナとか。
ちょっとわかりにくいか。

疾走する馬たち、唸る鞭の音、アルドニンさんたちは「ヘーイ」「ヘーイ」と掛け声をかけながら、アクロバットを続けます。
発砲したり、剣の舞で火花を散らしたりしながら、最後はやっぱりコサックダンスでした。

恒例の写真撮影。
公演の前・休憩時間・公演後に、熊・犬・馬の前で1000円で記念撮影をするのですが、もし馬と一緒に写りたい方は、公演後に撮ることをお勧めします。
騎手たち(青の軍服を着た)は公演後にしか撮影の場に来てくれません。

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